カルチャー

渋滞横目に絶景独占。鎌倉在住ガイドが教える、2月・3月こそ「海沿い国道134号」を走るべき理由

trail

春が近づくと、多くの観光客で賑わう古都・鎌倉。 特に週末の海沿い(国道134号線)は、車が大混雑。「数キロ進むのに何十分もかかって疲れてしまった」なんて声もよく聞きます。

しかし、私たちランナーには関係ありません。むしろ、これからの2月〜3月こそが、鎌倉の海沿いを走るベストシーズン。 渋滞を横目に絶景を独占する、最高に贅沢な「シーサイド・ロードラン」の魅力をお伝えします。

この記事を書いた人:トレイル
鎌倉在住。「鎌倉スロートレイル」やランニングコミュニティを主宰するトレイルガイド。 普段は「山」をご案内することが多い私ですが、実は鎌倉の「ロード」も大好きで、年間通してよく走っています。中でも特におすすめしたいのが、この時期の海沿いです。 なぜなら、冬から春にかけての国道134号線は、空気が澄んでいて、山にも負けない絶景と爽快感があるからです。

【稲村ヶ崎手前】冬の海は驚くほど青い。アプローチでテンションを上げる

まずは鎌倉駅から由比ヶ浜に出て、海を左手に見ながら西へ。滑川交差点を過ぎれば、そこはランナーの聖地・国道134号線です。 稲村ヶ崎の切り通しに差し掛かる手前のロードは、海面までの距離が近く、個人的に大好きなスポット。

冬の晴れた日には、ここから見下ろす海が驚くほど透き通って見えることがあります。

「鎌倉の海ってこんなに綺麗だったっけ?」 そんな驚きと共に、これからの絶景への期待感が高まる区間です。

【稲村ヶ崎】切通しを抜けた瞬間、目の前に広がる「富士と江の島」

坂を少し登り、切通しを抜けた瞬間。ここがこのコース最大のハイライトです。 視界が一気に開け、目の前に相模湾、その奥に浮かぶ江の島、そして空気が澄んだこの時期だけ姿を見せてくれる雄大な富士山がドーンと現れます。

車なら一瞬で通り過ぎてしまうこの景色も、ランニングならずっと眺めていられます。 渋滞で動かない車列を横目に、自分の足で風を切って進む爽快感。これこそが、わざわざ鎌倉まで来て走る理由です。

【七里ヶ浜】砂浜へ降りて「天然の体幹トレーニング」

稲村ヶ崎を越えると、七里ヶ浜エリアへ。 おしゃれなカフェ「Pacific DRIVE-IN」などを横目に走るのも良いですが、鎌倉在住ランナーとしての「通」な楽しみ方は、あえてロードから「砂浜」へ降りること

不整地である砂浜ランは、着地の衝撃が少なく脚に優しい一方で、地面をしっかり捉える必要があるため、短時間で効果的な「体幹・脚力強化トレーニング」になります。 都会のアスファルトでは絶対にできない練習ができるのも、海沿いランの隠れたメリット。波の音をBGMに走る時間は、最高のデトックスです。

【江の島】ゴールは東浜の絶景。帰りは「江ノ電」に揺られて

砂浜での刺激を入れた後は、再びロードに戻り、ゴールの江の島を目指します。 江の島大橋を渡る手前、東浜(ひがしはま)周辺からの景色は圧巻。近づいてきた江の島の存在感と、ヨットハーバーの風景が達成感を演出してくれます。

鎌倉駅から江の島までは約8km。 ここでランニングは終了。

帰りは江ノ電(江ノ島電鉄)を使って、のんびりと鎌倉駅へ戻るのが定番コースです。 レトロな車両に揺られ、先ほど自分の足で走ってきた海沿いの道を、今度は車窓から眺める……。これぞランナーだけの至福のクールダウン。

(※急ぎで大船方面へ抜けるなら湘南モノレールも便利ですが、旅気分を味わうなら断然江ノ電がおすすめです!)

「行きはラン、帰りは江ノ電」。 この気軽さとちょっとした旅気分が、鎌倉ロードランを長続きさせる最大のコツです。

ひたすら青い海と白い富士山を追いかける。 そんな贅沢な「ロードラン」を楽しめるのは、空気が澄んでいる今の時期だけ。 次の週末は、ランニングシューズを持って鎌倉駅に降り立ってみてください。きっと、車では決して見られない景色に出会えるはずです。

この記事を書いた人
トレイル
トレイル
鎌倉トレイル・プロデューサー / Webディレクター
鎌倉を拠点に活動するランニングコミュニティ「二の鳥居グループラン」主宰 / 非日常体験トレイルツアー「鎌倉スロートレイル」主宰 / Webディレクター
記事URLをコピーしました