ギア

R.M Monthly Authentics:初めてでも間違いないランニングシューズ選び。《アシックス GT-2000 15》 後編

w7634c57

ランシュー選びは、実に悩ましい。走力もフォームも皆違い、同一人物でも今年と来年では違うシューズを選ぶ可能性すらある。そんな悩ましさを百も承知で、本「R.M」連載では、運動不足の解消、体重のコントロール、気分転換など、私たちの日々の走りをサポートする、安心の一足を探し求めてきた。

そして今回は〈アシックス〉が推す“コレさえ選べば、間違いなし”の後編。前回は、東京・丸の内のアシックスジャパンを訪れ、新たなファンが増えているという〈GT-2000〉シリーズの最新作《GT-2000 15》の機能やターゲット層について取材させてもらった。

《GT-2000 15》も“安定性”を武器に、名機の系譜を継いでいる。その安定性を生む機構が、着地から蹴り出しまでの動きに対応する「3D GUIDANCE SYSTEM」である。さらに〈GT-2000〉シリーズには、新たなファンを獲得している、もう一つの武器があるという。

その武器は、反発性。ミッドソールに搭載された「FF BLAST MAX」により、バウンス感のある走りが得られるという。さらに前足部の中央にある「トランポリンポッド」と呼ばれる構造が、着地時に沈み込み、蹴り出しの際に復元することで推進力をアシストする。

《アシックス GT-2000 15》。重量約252g(メンズ片足27㎝)。メンズ24.5~32㎝、4色展開。ウィメンズ22.5~26.5㎝、4色展開。価格は、前モデルから据え置き! 16,500円(税込)。

まずは、足入れ&ウォーキングから

ということで、後編はトライ オン! まずは、シューズへの足入れである。丁寧にシューレース(靴ひも)を締めて立ち上がると、今どきのランニングシューズらしく、やわらかく沈み込む。ゆっくり歩けば、フワリフワリ。もちろんランニング用なので、過度ではなくマイルド♡。

かかと部には、〈アシックス〉ご自慢の着地衝撃を緩衝する「ピュアゲル」を内蔵。ミッドソールの高反発フォーム材「FF BLAST MAX」も宜しく、快適にスタスタ歩ける。デザインは同系色でまとめたカラーリングなので、普段履きにも良さそうだ。

フィッティングに定評のある〈アシックス〉だけに、最新《GT-2000 15》への文句の付けようはない。強いて挙げれば、昨今、かかとをガッチリとホールドするタイプのシューズが増えているなかで、《GT-2000 15》のホールド感は“ほど良くマイルド”。

ホールド感が少し気になるなら、シューレースを通す、最上段の2つのハトメ(穴)のうち、外側を使用しよう。その不安は、霧散したはず。わずか1㎝ほどの距離だが、フィッティングは劇的に変化する。

安定性をベースに開発された《GT-2000 15》。“シューズに走らされる”感覚はなく、扱いやすい。

1キロ7分の「運動不足解消」ペース♪

ゆっくり走り出す。GPSウォッチで計れば、1キロを7~8分かけて走っているはず。「FF BLAST MAX」がモチっと沈んで、やさしくカラダを押し出す。運動不足解消のジョグのために《GT-2000 15》を選ぶなら、何の不安もない。ソール面は広く、低速でも安定したライド感が得られる。

《GT-2000 15》は、つま先やかかとの反りかえり(ロッカー)もマイルド。ロッカーがキツイと、体重をかけるだけでシューズが転がり、強制的に走らされる気分になるが、《GT-2000 15》は、さにあらず。

自宅の周辺に、ゆるい坂道や丘陵地帯があれば、《GT-2000 15》の威力をスグに味わえる。広い前足部でしっかり路面を捉え、(ギアを1段上げた気分で)スタスタ上れる。もちろん下りも安定そのもの。いつの間にか、坂道好き(!)になってしまうほどだ。

《GT-2000 15》のソール面は、前足部が広い。心地よい推進力を得るなら、体重をしっかり前足部に乗せよう。

1キロ6分の「痩せラン」ペース

体重を少しだけ前に乗せ、ペースを上げよう。目安は、誰かと話しながらでも走れるスピード(たぶん1キロを6~7分弱で走っている)。カラダに無理のないスピードが身につけば、カラダに無駄のないスマートさが身につく。今こそ、脂肪をジャカスカ燃やすのだ。

《GT-2000 15》のドロップは8㎜と、これまたマイルド。ドロップは、前足部とかかとのソールの厚みの差。この差が大きい(ヒールが高い)と、前のめりになり、知らぬ間に走らされてしまうのだが、これまた《GT-2000 15》は、さにあらず。

《GT-2000 15》がマイルド尽くしのワケは、安定性を重視しているから。それでいて、スピードを上げたり、坂道に入ると、反発性の高さを感じる。普段のトレーニングはもちろん、フルマラソンだって対応する。まさに《GT-2000 15》は、オーセンティックな万能シューズだ。

撮影後、東京の多摩丘陵にある運動公園でも試走を実施。アップダウン、未舗装路などを組み込んで走ってます。

1キロ5分(=キロ5分)以下で駆け抜けたい、「スカッとラン」!

全力で駆ける。その爽快感も、ランニングの魅力。さっそく《GT-2000 15》にて、1キロを4~5分のスピードで疾走してみよう。おー! “意外”と書くのも失礼だが、《GT-2000 15》はスピードに乗ってくる。もちろん最新鋭の“超臨界厚底カーボン”(超臨界発泡の厚底ミッドソール✕カーボンプレート)のレースシューズの爆発的な推進力ではなく、マイルドな加速だ。

前足部で踏み込むほどに、カラダが押し出される。感覚的には、近所の10キロマラソン大会のゴール際、横並びに走る若い衆を、ブチ抜けそうな加速感だ(あくまで筆者比)。レースの勝負どころを外したくない同志に、《GT-2000 15》はお薦めだ。

試しに、激下りの坂道で、さらに加速。《GT-2000 15》は跳ね過ぎず、見事な安定感で、怖さを感じない。着地衝撃による筋への負担も、シューズのおかげでさほど気にならない。う~む、マイルドの真骨頂《GT-2000 15》、ここにありなのだ。

撮影/中田 悟

この記事を書いた人
RUN.MEDIA編集部
RUN.MEDIA編集部
記事URLをコピーしました