ランナーはコンプレッションタイツを履くべき!?そのメリットとは
みなさんは、トレーニングのときやレースのとき、コンプレッションタイツを活用しているでしょうか。フルマラソンやハーフマラソンなどのレースに出場するときのみに着用している、普段のジョグでも穿いているという活用派の人もいれば、寒くなったら穿くという季節派の人もいれば、そもそもタイツを持っていないという人もいるのではないかと思います。
実業団の選手や大学駅伝を走る選手ら、エリートランナーがレースでハーフタイツを着用しているシーンを、テレビなどで見たことがある人も多いと思いますが、コンプレッションタイツはシューズ同様、上手く活用すべきもの。着用するとどんなメリットがあるのか、どんな種類があるのかを、2XU(ツータイムズユー)ジャパンの西崎 匠さんに聞きました。
パフォーマンス向上。ケガのリスクの軽減。リカバリー促進
「2XUのコンプレッションタイツを着用することで得られる効果は、大きく分けて、パフォーマンスの向上、ケガのリスクの軽減、リカバリー促進の3点になります。着圧によって筋肉のブレを抑制することで無駄なエネルギー消費を抑えることができますし、主要な筋肉をホールドしてサポートすることで筋肉疲労が軽減します。また、筋繊維の損傷を抑えることでケガや筋肉痛のリスクを下げる効果があります。さらに、足首から大腿部にかけて段階的に圧力を変える段階着圧構造によって血流を促進し、リンパの流れを改善。疲労の軽減とリカバリーの促進が期待できます。血流促進効果は、ウォーミングアップ時間の短縮にもつながります」
2XUのコンプレッションタイツの効果は、実証実験によって証明されています。たとえば、スプリントを繰り返した際に大腿四頭筋の血流が18%増加する、15分間のエクササイズ時に心拍数が2.5%低下する、5kmランで10.6秒タイムが短縮する、60分のリカバリータイムで大腿部が-1.1cm、ふくらはぎが-0.6cmむくみ軽減効果が得られるといったデータが得られているそうです。

特別な編機で作られる唯一無二の生地
2XUは、2005年にオーストラリア・メルボルンで誕生しました。創業者のジェイミー・ハント氏は、W杯でも活躍した元トライアスロンの選手。「人間の可能性を2倍に(Human Performance Multiplied)」を理念に掲げ、最新の生体力学・素材科学を取り入れたコンプレッションウェアやランニングウェアを展開しています。
世界中の多くのアスリートに支持されている2XUのコンプレッションウェア。高機能な理由は、その生地にあります。
「生地の編機は世界に数台しかない独自のもので、人間の皮膚のように360度自在に伸びる特殊な生地を生み出すことができます。もちろん、特許を取れるような技術なのですが、特許を取るためには機械の構造を開示する必要があり、それを避けるために特許を取得していません。改良も続けられているものなのですが、そのテクノロジーを知っているのは、社内でもごくわずかに限られています」
ロイヤルメルボルン国立工科大学・オーストラリアスポーツ観光省が行ったテストでは、他メーカーのタイツと比較して、圧縮性(筋肉を安定させ、保護することに繋がる)、柔軟性とその縦横のバランス、耐久性(繰り返し使用した際に生地の伸び率が少ない)という結果が出ているそうです。
「圧縮性に優れているということは、運動中の筋肉のブレを抑え安定させる効果が高いということなのですが、これが無駄なエネルギー消費の抑制、筋肉の損傷の抑制に繋がります。また、生地が360度自由自在に伸びるので、身体の動きを妨げることがなく、ストレスフリーで着用することができます」

レース時だけでなく普段のジョグでも着用を推奨
パフォーマンスの向上、ケガのリスクの軽減、リカバリー促進の効果が期待できる2XUのコンプレッションタイツ。どんなときに着用するのがベストなのでしょうか。
「レースのときや、ポイント練習と呼ばれる強度の高い大事な練習のときだけに着用するという声をよく聞くのですが、普段の練習時にも着用して頂くのがベストだと思います。日々の練習で着用することで、疲労の蓄積を抑えることができますし、トレーニングの質を高めることができます。日頃からコンプレッションタイツを着用することで、良いコンディションを維持することができ、不要なケガを予防できるのではないかと思います」
2XUのおすすめプロダクト4選
「ライトスピード リアクト コンプレッション ショート」
2XUのコンプレッションタイツのラインナップで、最上位に位置付けされているのが、REACT(リアクト)です。
「REACTは、PWXとMCSの良いところを組み合わせたようなシリーズで、強力な着圧がありながら、軽量で動きやすいのが特長です。MCS同様、裏地には筋肉をホールドするスタンプが付いています。さらに、生地にはHeiQ Smart Temp(ハイキュー スマート テンプ)という機能素材が使われています。温度が高い場合は積極的に汗を蒸散し、気化熱により体温の上昇を抑え、逆に温度が低い時は水分の蒸散を抑制し過度な冷却を防ぐ、体温コントロール機能を備えた素材です。つまり、暑いときは冷ましてくれて、寒いときは温めてくれるタイツということです」


「MCS ラン コンプレッション ショート」
MCSは、Muscle Containment Stampingの略。強力な着圧で筋肉をしっかりとホールドし、ブレを抑制します。裏面に筋肉ホールドスタンプが採用されている点も特徴。解剖学的にマッピングされたスタンプが、筋肉、腱、筋膜の主要なグループをサポートします。
「張りのある素材が採用されているのですが、伸びた生地が戻ろうとする力が前方への推進力をサポートし、自然と次の一歩が出るのも魅力です」
MCS ラン コンプレッション ショートには3つのポケットがあり、スマートフォンやエナジージェル、鍵などを収納できるので、日々のトレーニング時に使いやすいはずです。


「PWX コンプレッションタイツ」
PWXは、2XUにおけるベーシックモデル。Power Weight Flexibilityの頭文字をとったもので、段階着圧を備え、軽量で、柔軟性に優れています。汎用性の高さも特徴で、ランナーだけでなく、サッカーやテニスなどの球技のプレーヤー、ヨガやピラティスを楽しむ人たちにも支持されています。
「着圧がありながら、軽量で動きやすい点がPWXの特長です。初めてコンプレッションタイツにトライする人、強過ぎる着圧が苦手な人におすすめのシリーズになります」


「ライトスピード キネシス コンプレッションタイツ」
従来の筋肉サポートに加え、膝サポート機能が搭載された新シリーズが、KINESIS(キネシス)。表側に搭載されたシリコンマッピングと裏地のサポートスタンプによって膝を保護してくれます。
「膝サポートと聞くと、膝が固定されて動きにくくなるイメージを持っている方がいるかもしれませんが、KINESISは身体の動きを妨げることはありません。膝が守られていながらも、軽くなるような感覚が得られます。これからランニングを始めようとしている方、膝に不安がある方はもちろん、日々走り込んでいる方がケガの予防を目的に着用するのもおすすめです」


コンプレッションタイツはアスリートや速いランナーが着用するものと思っている人もいるかもしれません。しかし、無駄なエネルギー消費、筋繊維の損傷、疲労蓄積を避けたいのは、どんなレベルのランナーでも同じでしょう。長く、ケガなく、走ることを楽しむために、コンプレッションタイツをランニングライフに取り入れてみてください。


