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R.M Monthly Authentics:初めてでも間違いないランニングシューズ選び。2025-2026シーズンまとめの6足!

大田原透

R.M注目の“定番”シューズを取り上げる連載記事を、ダイジェストで一挙紹介! 初心者でも扱いやすく、普段のジョギングやトレーニングはもちろん、市民マラソン大会などのレースも含めて履けちゃう、今シーズン注目の一足。各ブランドの担当者に聞きまくってます。

2025年09月の注目:アディダス アディゼロ EVO SL
2025年10月の注目:On クラウドブーム マックス
2025年11月の注目:アシックス ゲルカヤノ32
2025年12月の注目:プーマ ヴェロシティ ニトロ4
2026年02月の注目:ニューバランス 1080v15
2026年03月の注目:MIZUNO NEO ZEN2

アディダス アディゼロ EVO SL

《アディゼロ EVO SL》 サイズは、メンズ24.5~34.5㎝、レディース22.0~29.0㎝。前後の厚みの差(ドロップ)は6.5mm。19,800円(税込)。2026年春現在、アッパーをウーブンに変更したモデルも併売中。

アディダス ジャパンが薦める、〈アディゼロ〉のデイリートレーニングモデル。

世界レベルのマラソン大会や、駅伝でのシューズの評価がうなぎ上りのアディダス。なかでも〈アディゼロ〉は、アディダスが誇るランニングシューズのトップレンジである。2005年に“日本人を速くする”“ゼロからの挑戦”として日本で開発プロジェクトが立ち上がった〈アディゼロ〉は、今ではアディダスの“最速”を支える世界ブランドに成長している。

「お薦めは、《アディゼロ EVO SL》です。クセがない、ニュートラルな走り心地が特徴のトレーニングモデルで、上級者のインターバルなどの高強度の練習やジョグ、これからランニングを始める方の一足目としても扱いやすいという評価をいただいています」

と語るのは、アディダス ジャパンの小林雅弥さん。ランニングやアウトドアなどのマーケティングを統括するシニアマネージャーである。東京・六本木一丁目の高層ビルの開放的なミーティングルームで、《アディゼロ EVO SL》の推しポイントを伺う貴重な機会を得た。

今回の取材に応えてくれた、アディダス ジャパンの小林雅弥さん(右)。左の髭ボブは、筆者。

スーパーシューズの流行だからこそ、求められる1足。

「〈アディゼロ〉シリーズには、表彰台を狙う選手が履くスーパーシューズだけでなく、さまざまなモデルが用意されています。トレーニング用だけでも、いくつものバリエーションがある理由は怪我の防止です。トレーニングの内容に合わせて選べるようにしています」(小林さん)

小林さんが語るスーパーシューズの流行は、トップ層のレーシングモデルだけでなく、今やトレーニングモデルにも及んでいる。スーパーシューズの特徴をザックリ書くと、カーボンやグラスファイバーのプレートをバネに、高反発で軽量なミッドソールによって着地衝撃を推進力に変えることで、今までにない“速さ”を身につけられる点にある。

「プレート入りのシューズは、確かにスピードは出ます。しかし、本来のスピード以上で走り続けることで、脚の負担に繋がることもあります。そのためも《アディゼロ EVO SL》は、トップモデルと同じ最新の高反発素材を使用しながら、かつクセのないトレーニングモデルのニーズをもとに開発されました」(小林さん)

小林さんが語る最新の高反発素材が「ライトストライク プロ」。厚みのあるミッドソールを印象づける高発泡のEVA素材で、“地面を弾くような反発感”が得られる。高速になるほど反発性が高まるため、レース用のトップモデルに採用されているフォーム材だ。

撮影:小川朋央

この「ライトストライク プロ」をトレーニングモデルの《アディゼロ EVO SL》にも採用することで、「ライトストライク プロ」で得られる高反発の感覚を失わずに、より安全にトレーニングを積むことが可能となる。

「まさにそれが、上級者に受け入れられている理由だと思っています。結果として、(フルマラソンを4時間未満で走る)サブ4やサブ3の上級者や、大学の陸上部の選手も使っていただいているので驚いています。もうひとつ驚いたのは、ビギナー層も含めた、より広範囲のランナーからの高い支持です」(小林さん)

多くのランナーの支持に繋がったのは、「ライトストライク プロ」の地面をリズミカルに弾いてカラダを前に進めてくれる反発性能。しかも、片足224g(27㎝)は、トレーニングシューズとしては、とても軽量だ。開発コンセプトの“走る楽しさ”をまさに、体現したモデルと言えよう。

《アディゼロ EVO SL》の試走インプレは、コチラ!
https://runmedia.jp/adidas-adizero-sl-review-2/

On クラウドブーム マックス

《 On(オン) クラウドブーム マックス》 サイズ:メンズ25.0~32.0および33.0㎝、レディース22.0~28.0㎝および29.0㎝。重量296g(メンズ片足26.5㎝)。28,600円(税込)。

スイスエンジニアドが生んだ、“平凡”という名の“非凡”。

「私たちがお薦めする一足は、《クラウドブーム マックス》です。初めてのフルマラソンも含め、広い層のレースシーンを支えるシューズとして開発しました。オーセンティックといえば……というOnのシューズはいくつもあるので、正直、私たちも悩みました」

と語るのは、スイスエンジニアリングで破竹の勢いに乗るOn(オン)の北井健人さん。ちなみに〈クラウドブーム〉のコレクションは、Onのレーシングモデルに位置づけられている。まずは、《クラウドブーム マックス》をオーセンティックな定番モデルに薦める理由を聞いてみた。

「《クラウドブーム マックス》は、より多くの方に向けたレーシングシューズという位置付けで開発されました。そのため、“ズバ抜けてココが凄い”ことよりも、最新のテクノロジーによる“普通に履ける”レーシングシューズを目指しました」(北井さん)

急成長を続けるオン・ジャパンのマーケティング部でブランドPR担当する北井さん。

Onの新たなオーセンティック。

《クラウドブーム マックス》のミッドソールに搭載されるプレート(スピードボード)は、カーボンではなくグラスファイバー。前者がゴリゴリの硬い板バネであるのに対し、グラスファイバーは程良くしなる。そのため、フルカーボンのシューズを使いこなしきれない走力のランナーでも扱いやすい設計となっている。

《クラウドブーム マックス》のミッドソールには、On独自の「ヘリオンHFハイパーフォーム」という高反発素材を使用している。ゴリゴリのレーシングモデルにも使用される高反発フォームの間に、しなやかなグラスファイバーのプレートを入れることで、フォームが乱れがちなフルマラソン後半でも安定した走りが得られるのだという。

「《クラウドブーム マックス》のドロップ(シューズの前足部と踵の高低差)は、8㎜とマイルドです。ロッカー(つま先から踵のかけてのラウンド形状)もキツくありません。そのため、踵で着地するタイプのランニングフォームの方にも扱いやすい設計になっています」(北井さん)

撮影:小川朋央

Onを支え続けるクラウドテックテクノロジー

忘れてならないのは、ひと目でOnと分かる最大の特徴でもある、ソールに空洞を設けた「クラウドテック」テクノロジー。単なる空洞ではなく、クッション性と反発性を兼ね備えるための大切なパーツなのだ。

クラウドテックテクノロジーの誕生は、2010年のスイスのチューリッヒで創業したOnの歴史そのもの。共同創業者のひとりのオリヴィエ・ベルンハルドは、トライアスロンの選手時代に怪我に悩み、自身のためにシューズを作りはじめ、ガーデニングホースをシューズの裏に着けたことを発端にクラウドテックテクノロジー開発と進化が始まった。

「ブランドの哲学でもあるOnという名称は、Onのプロダクトを身に着けることで気持ちのスイッチをOnにする願いを込めています。これからも、クラウドテックテクノロジーも含めてOnの進化が止まることはありません」(北井さん)

《クラウドブーム マックス》の試走インプレは、コチラ!
https://runmedia.jp/r-m-monthly-authentics-on-cloudboom-max-part2/

アシックス ゲルカヤノ32

《アシックス ゲルカヤノ 32》 サイズは、メンズ24.5~29、30、31-32㎝、レディース22.5~26.5㎝。重量約300g(メンズ片足27㎝)。カラーはメンズ7色、レディース6色展開。22,000円(税込)。

まさに“伝家の宝刀”。アシックスが誇る定番のスタビリティモデル。

日本(神戸)に開発拠点を持つ、グローバルスポーツブランド〈アシックス〉。今回、アシックスジャパンのランニングシューズMD、藤幡知子さんが薦めてくれた“オーセンティック”な一足は、《ゲルカヤノ32》である。

「《ゲルカヤノ32》は、初心者の方にも安心して履いていただけるシューズです。長い距離も走ってみたい、フルマラソンに挑戦してみたい方にもお薦めです。体力にまだ自信がない方、怪我から復帰したばかりの方、体重が重めな方などにも、長く履いていただける一足です」

〈ゲルカヤノ〉は、アシックスの屋台骨を支える根幹のシューズ。安定性を追求したスタビリティモデルの上位ラインと位置付けられ、さまざまなレベルのランナーの日常の走りを支え、初めてマラソンに挑むチャレンジャーの足を守ってゴールに導いてきた。しかも、30年以上もの永きにわたってだ!

取材に応えてくれた、アシックスジャパンのランニングシューズ担当MD(商品企画)藤幡知子さん。

注目を集めた「4Dガイダンスシステム」。

〈ゲルカヤノ〉が“新たなオーセンティック”として大刷新されたのは、2023年のこと。2代遡る《ゲルカヤノ30》のフルモデルチェンジで、従来のスタビリティモデルにはないシステムを採用。世界のランナーから注目を集める進化を遂げた。

「弊社が行っているランニングフォームに関する研究では、長時間・長距離を走ると疲労によりフォームが崩れて前傾姿勢になる傾向にあり、しかも着地の際に足裏が地面にフラットに接する傾向が高まることが分かりました。そのため、負担が増す中足部の安定性を担保する必要がありました」(藤幡さん)

こうした最新の知見により、〈ゲルカヤノ〉のフルモデルチェンジでは、ランニング時の足の動きを3次元的に解析するバイオメカニクス(生体力学)に加え、長時間での変化という時間軸まで考慮した「4Dガイダンスシステム」を搭載することになる。

撮影/小川朋央

最新《ゲルカヤノ32》は、ランナーの“快適さにも寄り添い”開発された。 

「4Dガイダンスシステムは、スムーズな倒れこみから、前足部のバウンスに繋げることで安定性を担保します。次の一歩をスムーズに踏み出せるように、中足部のパーツをあえて軟らかな素材にしたことで、走る心地よさが得られました」(藤幡さん)

もちろん《ゲルカヤノ》の進化の歩みは止まらない。前作に比べ、《ゲルカヤノ32》は前足部のミッドソールの厚みを2mm増。前足部のクッション性が向上することで、蹴り出しの際の心地よさがアップしたという。しかも、何と軽量化にも成功しているのだ。

「《ゲルカヤノ32》のオーセンティックさは、スタビリティモデルとしての安定性に加え、ランナーの快適さにも寄り添って開発している点です。従来のスタビリティモデルにはない、アシックスが提供する“新たなオーセンティック”としてお薦めです」(藤幡さん)

《ゲルカヤノ32》の試走インプレは、コチラ!
https://runmedia.jp/monthly-authentics-asics-gel-kayano-32-part2/

プーマ ヴェロシティ ニトロ4 

《プーマ ヴェロシティ ニトロ4》 画像は、限定のEKIDEN PACKの特別仕様。サイズは、メンズ24.5~28.5、29、30㎝、レディース22~25.5㎝。重量約250g(メンズ片足27㎝)。17,600円(税込)。

青学の元主将・安藤悠哉さんお薦めの《ヴェロシティ ニトロ4》。

今回フォーカスするのは、ドイツを本拠にグローバル展開するプーマ。取材に応えてくれたのは、プーマジャパンのランニング部門MD(商品企画)の安藤悠哉さんだ。安藤さんは、青山学院大学が箱根駅伝で三冠・三連覇を遂げた際の主将という、陸上競技界のヒーローにして、ランニングシューズのマーケットの旬を語れる逸材である。

「誰が履いてもよい、今後のプーマの“顔”にしていきたいシューズが《ヴェロシティ ニトロ4》です。トップランナーも、一番長い時間行っているのはジョグですから、彼ら彼女らを支える意味でも大切な一足です。私も朝5㎞を30分ほど走りますが、その時にも、もちろん履いています」(安藤さん)

安藤さんが《ヴェロシティ ニトロ4》を薦めるのは、もちろんトップランナーだけではない。これから走り始める人、初めてフルマラソンに挑戦する人、サブ5(フルマラソン5時間以内)を目指すランナーにお薦めだとも語る。

取材に対応してくれた、プーマジャパンのランニング担当MDの安藤さん。

「走るすべての人たちに“速さ”を感じて欲しい」

「プーマのランニングシューズに共通するのは、“速さ”です。スピードというと競技者を想起しますが、競技者だけでなく、走るすべての人たちに、“速さ”を感じて欲しいと願っています。その速さの根幹にあるのが、ミッドソールに搭載しているニトロフォームです」(安藤さん)

ニトロは、プーマが誇るスーパークリティカル(超臨界発泡)製法のフォーム材。発泡材となるチッソに高温、高圧力を加えて液体と気体の両方の性質を持つ超臨界流体を作り、原料となる素材を発泡成型する。気泡が細かく高密度なため、優れた応答性とクッション性が得られるのが特徴だ。

「《ヴェロシティ ニトロ4》は、使いこなしやすいタイプのシューズを目指して開発されました。トップ選手が履くレーシングシューズに搭載されている、板バネのようなプレートは入っていません。それでいて、(一般的に)レースで使用されるレベルの反発性に優れるニトロフォームをフルレングスで使用しています」(安藤さん)

こうして得られる《ヴェロシティ ニトロ4》のストロングポイントが、ニトロの弾む感覚だという。着地衝撃に対するエネルギーリターン(反発性)は、85%。初心者でも履ける一足だが、一般的なレーシングモデルのリターン率なのだとか。

撮影/小川朋央

プーマを代表する“顔”となる一足。

《ヴェロシティ ニトロ4》の重量は、約250g(27㎝片足)。耐久性を高めるため、アウトソール(靴の裏)には厚みのある=重量がかさむラバー(プーマグリップ)を採用しているのだが、前作の3に比べて約14g軽量化している。

軽量化は、前作では2層だったミッドソールを、軽量なニトロフォームの1層にしたことで得られている。ドロップ(前足部とかかと部のソールの高低差)は前作同様の10㎜設定ながら、素材のパフォーマンスを最大限に引き出すことで、エネルギーリターンをより効率よく加速に活かせるようになったという。

安藤さんは、フィッティングや軽さなど、すべての点において《ヴェロシティ ニトロ4》はバランスが取れているとも語る。プーマを代表する“顔”と自信をもって薦める、新たなオーセンティックに期待したい。

《ヴェロシティ ニトロ4》の試走インプレは、コチラ!
https://runmedia.jp/monthly-authentics-puma-velocity-nitro-4-part2/

ニューバランス 1080v15 

《ニューバランス 1080v15》 メンズ25~29、30、31㎝。レディース22~25.5㎝。重量261g(メンズ片足27.5㎝)。22,000円(税込)。※カラー、ウィズによって展開が異なります。

「1回目の快適さを、100回目でも!」

北米ボストンで生まれたグローバルブランド〈ニューバランス〉。ランニングコンセプトストア「ニューバランスRun Hub 代々木公園」のランニングスペシャリスト竹内さんがR.Mに薦めてくれたのは、ロングセラーモデル《1080》の15代目である。

《1080》は、日々のジョギングなどのデイリートレーナーとして、カジュアルに履いて歩ける普段履きとして、ランナーのみならず幅広い層から高い支持を得てきた、まさにニューバランスを代表する一足である。

「《1080v15》は、長く快適に走ることが求められています。1回に走る距離だけでなく、レースやトレーニングの頻度も増えたので、長い期間履き続けても機能を劣化させないニーズも高まっています。1回目の感覚が100回目でも変わらず体感でき、快適さが持続するのは、ランナーにとって大きなメリットですから」(竹内さん)

取材に応えてくれたのは、ニューバランスのランニングスペシャリストの竹内さん。

見た目よりも、跳ねる、進む!

長い距離でも快適に、しかも長期にわたって変わらない耐久性のキモとなったのが、今回から《1080v15》に搭載となったミッドソールの新フォーム「インフィニオン」。「インフィニオン」は軽量にして高反発だけでなく、まさに機能の持続性にも優れた新素材なのだとか。

「《1080v15》が『インフィニオン』を採用したことで、足入れした時に感じる軟らかさに加えて、走った時の反発性も高まりました。そのため、スピードを出しやすいのも特徴です。普段のトレーニングに最適な一足なので、私も普段のジョグに《1080v15》を履いています」(竹内さん)

軟らかいのに、走れば跳ねる。「インフィニオン」は、着地時に圧縮されたエネルギーを、離地時にロスなく反発力に換えるエナジーリターンの高さを追求している。しかも機能が長持ちするので、今後のさまざまなモデルでの搭載が予定されているという。

撮影/小川朋央

ニューバランスの哲学「データ トゥー デザイン」を体現する一足

「《1080v15》を一足持っているだけで、とても便利です。デイリートレーナ―でもありますが、蹴り出しが良いので、レースも出られるオールラウンドさを兼ね備えています。まさに、“コレさえ選べば、間違いなし!”な一足だと言えます」(竹内さん)

竹内さんが薦める《1080v15》でのフルマラソンの目標ゴールタイムは、4時間30分~5時間。初のフル完走を目指す挑戦者にもお薦めだとか。もちろん、レースには出ずとも、普段からランニングを楽しむ、今までの《1080》ファンの期待も裏切らない仕上がりだという。

ニューバランスのシューズ開発は、「データ トゥー デザイン」という靴づくりの哲学に裏打ちされて行われている。デザインの細部にも、機能に裏打ちされたデータがあり、長年のランニングシューズ開発の過程で蓄積されたさまざまな計測データが生かされているのだ。《1080v15》も、まさに「データ トゥー デザイン」を体現する一足なのである。

《1080v15》の試走インプレは、コチラ!
https://runmedia.jp/monthly-authentics-newbalance-1080v15-part2/

MIZUNO NEO ZEN2

《MIZUNO NEO ZEN2》 メンズ25~29㎝、1色展開。重量245g(メンズ片足27㎝)。レディース22.5~25.5㎝、1色展開。ユニセックスは22.5~29、30、31㎝で、直営店限定2色展開。17,600円(税込)。

ミズノが挑む、ミズノしか出せない、バウンス。

ミズノの東京本社で取材に応じてくれたのは、ランニングシューズの商品開発を担当する鈴木康平さんとマーケティングの加藤利行さん。2人の推しは、次世代のミズノの大定番と言われる、ミズノらしいバウンスを感じる《MIZUNO NEO ZEN2》である。

現在発売中の《MIZUNO NEO ZEN2》は、初代《MIZUNO NEO ZEN》のバウンス感に加え、長く履き続けてもらうための改良を重ねたという。バウンスの心臓とも言えるミッドソールの材料、前足部のラバーエリア、かかと部のホールド感を高めるパーツなど、多岐にわたる。

バウンス感を活かしつつ、改良を重ねた理由は、モノ作りの企業としてのミズノのプライド。長い距離、長い期間走った際にも、ランナーに不安を与えないための工夫に尽きるという。開発チームは、単なる“軽くて、よく跳ねる”今どきのシューズを作ることに価値を見出さなかったのだとか。

ミズノ東京本社で迎えてくれた鈴木康平さん(左)と加藤利行さん(右)。

少しでも長く、少しでも楽に。

《MIZUNO NEO ZEN2》のバウンス感の心臓部は、肉厚なホワイトの部材であるミッドソール。ハイブリッドEVAと呼ばれる素材を、「超臨界技術」で発泡成型した「MIZUNO ENERZY NXT」のミッドソールを搭載している。

「超臨界技術を使ったフォーム材は、歩いた時のフワッとした感覚が得られますが、走りだすと押し出されるように変化します。着地の感じは、モチっとした感触です。私たちマーケの現場では、試し履きで、実際に履いていただき、走って、スピードを上げて感じてくださいと話しています!」(加藤さん)

ミッドソールのフォーム材の性能を、さらに活かす機能が「スムーズスピードアシスト」である。着地から前足部に重心が移動する際、ソールの盛り上がりが進行方向に潰れることで、常に一定の角度で蹴り出せるように設計されている。

撮影/中田 悟

ランナー自身の成長、向上心をサポートする一足。

「スムーズスピードアシストは、少しでも長く、少しでも楽に走るためのシステムです。1㎞を6分で走る、“キロ6”のペースで高いメリットを感じるハズです。スムーズスピードアシストが対応するレンジ幅は広いので、“キロ5”や“キロ7”、フルマラソンの後半のいわゆる“35㎞の壁”でも体感いただけます」(鈴木さん)

《MIZUNO NEO ZEN2》の主なターゲット層は、“キロ5~7”の一般的なランナーたち。さらにポイント練習(高強度の練習メニュー)に取り組むランナーの成長や向上心までもサポートできる一足なのだという。

「《MIZUNO NEO ZEN2》のバウンス感や推進力は、スピードを上げても対応します。(月間走行距離が)100㎞を超えるような、ちょっとガチに走ろうと志すランナーの方々にも選んで欲しいシューズです」(鈴木さん) 

《NEO ZEN2》の試走インプレは、コチラ!
https://runmedia.jp/monthly-authentics-mizuno-neo-zen-2-part2/

この記事を書いた人
大田原 透
大田原 透
編集者
フィットネスライフスタイルを提唱する『Tarzan』元編集長。1968年生まれ、身長175㎝、体重68㎏。フルマラソンのベストタイムは3時間36分台という典型的な市民ランナーにして、ウルトラマラソン、トレイルランニング、トレッキング、ロードバイクなど長時間&長距離スポーツをこよなく愛す、走って&試して&書く業界猛者のひとり。
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