3キロから始まる鎌倉“初めての”トレラン体験!「KEEN Run for the Trails @KAMAKURA」レポート。
春の古都、鎌倉(神奈川県)。大仏のある長谷エリアのトレイルで、“まったくの初心者、大歓迎!”、何かが始まる春にぴったりなトレランイベントが開催されました。走る距離は、3キロ or 6キロ。辛いところは歩き、楽しいところだけ走る “自然のなかを走る楽しさ”マックスの催しです(&15キロほど走るスキルアップ講座も併設)。
3キロの部は、トレランに加えて、ヨガ、ピラティス、法話(座禅)、3つのアクティビティのいずれかも体験。ベースとなる会場は、海から500メートルほど陸に上がった、古民家をリノベした施設だけに、古都の春を満喫できるロケーション。しかも、走った後にはドリンクと軽食までいただける、至れり尽くせりの内容です。
1日3回✕3日間の開催ながら、先着順の各回の枠があっという間に埋まったのも、“まぁ、そうだよねぇ”。ではありますが、雰囲気だけでも知りたい皆さんのために、イベントレポートしちゃいましょう!

アウトドア・フットウェアブランド〈KEEN(キーン)〉が提案するトレランの楽しみ方!
この大盤振る舞いイベントの主催者は、〈KEEN〉。〈KEEN〉のトレランシューズの本格展開を記念し、シューズに触れるイベントを東京・原宿で、シューズを試して走れるイベントを鎌倉で開催することになりました。そしてそして、実は、本R.Mで連載記事を担当する筆者は、3キロの部の講師として招かれ、参加の皆さんと走ったのです。
3キロのコースは、長谷の古民家から北上、観音像で有名な長谷寺の交差点から、風情ある裏道を大仏のある高徳院へ向かいます。観光客もゾロゾロなので、市街地は徒歩。大仏坂トンネルの手前から、階段を(もちろん歩いて)上って、トレイルに入ります。
春の日差しと野生のリスの歓迎を受け、そよ風が吹くトレイルを走ると、休憩を兼ねた「楽に走れるテクニック」のミニレクチャー。ゆる~い下りのトレイルを駆け抜ければ、歴史を感じさせる切通しの岩場。変化に富んだトレイルが待っています。

初トレランなら、高い山ではなく、里山や自然公園から始めよう!
今回の参加者の多くは、普段、街中で軽くランニングを楽しんでいる方たち。参加の動機を聞いてみると “トレランを始めてみたいけど、どうすればいいか……”。道迷いや遭難が怖いのは、なるほど当然の心配です。
だからこその最初のトレイルは、近所の里山や自然公園がお薦め。道に迷いそうですが、道を踏み外さなければ、“どこか”に到着します。そこには“誰か”が歩いているし、交通系カードがあれば、バスなどに乗るなりで“知っている場所”に戻れます。
本格的な登山コースだと、道があっても戻れる場所ではない可能性も……。携帯の電波が弱かったり、バッテリー切れのリスクもあります。地図の扱い方や装備などを揃え、天気の急変や体調の変化への対処を学ぶまでは、午前中にさくっと走れる、森とひとが共生する里山や自然公園が、ダンゼン私たちに優しいのです。
“天井のないところはすべてアウトドア”と定義する〈KEEN〉を真似れば、“舗装道路が終わればそこからトレイル”。わざわざ遠くに行かなくても、身近な自然に、素敵なトレイルが見つかるはずです(私有地の可能性もあるので、現地で看板などを確認しましょう)。

トレイルを走れば、眠っていた五感が総動員される。
観光客ゾロゾロの鎌倉も、ひとたびトレイルに入れば静かなもの。トレイルの最初は、はやる気持ちを抑え、ともかくゆっくり。筋肉の温度を上げて走り出します。急な登りは歩きでOK。アウトドアでは、何が起こるか最後まで分からないので、体力を温存し、余力を持って終えるのが鉄則です。
小刻みなステップで筋肉の疲労を抑え、こまめな水分補給とウェア調整で体温の上がり過ぎもコントロール。分かれ道では地図やアプリでルートをチェックし、リスやウズラなどの小動物のお出ましに驚いたりと、トレランは眠っていた五感が総動員されるアクティビティです。
ちなみにトレイルランナーは、地元の犬の散歩の方や、ハイカーに道を譲るのが原則。ブラインドのコーナーなどでも、うっかりぶつからないよう、気持ちよくトレイルをシェアしたいものです。そのためにも、あいさつや声掛けをお忘れなく。
もちろん装備も、整えたいところ。里山や自然公園であれば、大きなザックよりも、小銭入れや交通系カード、小ぶりのボトルや携帯電話が入るポーチでOK。ただしシューズだけは、ロード用ではなく、複雑な動きに対応し、地面をよくグリップするトレイル用を選ぶのが正解です。



〈KEEN〉のトレランシューズ先鋭的ではないのが、先鋭!
“先鋭”とは、文字通り“先が鋭(するど)い”こと。しかしながら〈KEEN〉のサンダルを含めたフットウェアの足先は、幅広の丸みを帯びた形状になっています。つまり、足指を含めた足の機能を妨げないってコト。先鋭的でない形状こそが、〈KEEN〉の先鋭性なのです。もちろん、〈KEEN〉が本格展開をするトレランシューズたちもしかり。オフロードでこそ、安定した走りが約束されるはずです。
〈KEEN〉が本格展開をするトレランシューズは、2タイプ。ひとつは、未舗装のダートでも、舗装されたロードでも安定して走れる《ROAM(ローム)》。もうひとつは、オフロードなら“どこでもござれ”の《SEEK(シーク)》。海沿いのロードから、緑深いトレイル、歴史を感じるトリップと、鎌倉を走るのにピッタリなシューズたちです。
ちなみに筆者は、鎌倉までの行き返りや、ビーチや街の散策には《ROAM》を履き、緊急時にも対応するイベント中は《SEEK》を選びました。今回のようなイベントではなく、地元の友人とのんびり鎌倉の山を走るなら、その逆でも快適そう。
というコトで、そろそろトレイルも終了。あとは、てくてく歩いて大仏坂のトンネルを抜け、長谷の街に下るだけ。季節は、春。道端には、たんぽぽの花が咲き、よもぎの新芽や、つくしも顔を出しています。新しいチャレンジ、始めましょう!


取材・文・3kmコースアテンド/大田原 透


