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初めてのトレイルランニング シューズとバックパックはどう選ぶ?

神津 文人

トレイルランニングの盛り上がりを感じる昨今。この夏にレースやイベントへの参加を予定している人、普段はロードを走っているけれどトレイルも走ってみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。いざ、トレイルランニングをしてみようと思い立ったときに迷うのが道具選び。特に、シューズとパックは何をチョイスすればいいのかわからない人は多いはず。今回はビギナー向けのおすすめシューズ&パックをサロモンでマーケティングを担当する鰐渕航さんに話を聞いてきました。

ショートレースを快適に走り切るためのシューズとは

「初めてのトレイルランニングのレースとなると、おそらく多くの方は距離がそれほど長くない、20〜30kmほどのいわゆるショートレースと呼ばれるものに参加するのではないかと思います。トレイルランニングのシューズ選びは距離だけでなく、どのような路面を走るのか、レース当日の天候などによっても変わってくるものですが、最初の一足となると汎用性の高いオールラウンダーを選ぶと安心です」

基本的にアスファルトの上を走るロードのレースとは異なり、トレイルランニングのレースは、レースによって走る場所はまちまち。整備された林道を走り続けるレースもあれば、岩場が多いこともあれば、ロード区間が案外長かったりすることも。アップダウンが激しいコースもあれば、比較的フラットで走りやすいコースもあります。鰐渕さんが、ビギナーにおすすめのシューズとして挙げるのは「ウルトラ グライド 4」と「ジェネシス」の2足。

「一概には言えませんが、ショートレースの場合は整備された場所を走ることが多いと思いますし、ビギナーの方向けのイベントでは山深いところに入っていくことはないかと思います。そう考えるとサポート性とクッション性の高いシューズが望ましく、サロモンのラインナップの中ではウルトラ グライド 4が該当します。ウルトラ グライド 4はサロモンのトレイルランニングシューズの中で最もクッション性が高いシューズで、かつサポート性も高いので、まだ脚ができていないビギナーの方も安心して履くことができるかと思います。レースによっては、アスファルトで舗装されたロード区間が長いものもありますが、そういったレースでも快適に走ることができるのも魅力です」

サロモン「ウルトラ グライド 4」。クッション性に優れた独自のフォーム素材を大ボリュームで搭載したハイクッションモデル
耐摩耗性とグリップ力に優れたアウトソール

トレイルランニングは初めてだけれど普段からそれなりにロードを走っている人には、「ジェネシス」がおすすめとのこと。

「ジェネシスは、まさにオールラウンダーと呼べるバランスの良いシューズで、実は僕も愛用しています。普段からロードを走っていて脚ができている方、またはハイキングなどが趣味で山に登り慣れているという方は、ウルトラ グライド 4ほどのクッション性はトゥーマッチだと感じるかもしれません。ジェネシスはミドルクッションと呼ばれるような位置付けで、クッション性はあるけれども少し抑えめです。その分、下りでの足捌きがしやすく、接地感もあります」

サロモン「ジェネシス」。さまざまなシーン、コンディションに対応できるオールラウンダー
アッパーには高い耐久性と通気性を両立したマトリックスを採用
多様な地形、路面に対応するアウトソール

初めてのトレイルランニング。ロードを走るのとは違い“滑る”“転ぶ”が心配だから、アウトソールのグリップ力が気になるという人もいるでしょう。

「アウトソールの凹凸、いわゆるラグが深ければ深いほどスパイクのように噛んでくれるので、土や泥を走る際には滑りにくくなります。一方で接地面積が小さくなると摩擦が少なくなるという面もあります。他社のシューズも含めて、ビギナー向けのシューズはその辺りのバランスがとれていると思います。ただ、どんなにグリップ力の高いシューズでも、濡れた岩、苔むした石、濡れた木の根などは、どうしても滑るものなので、そういった場所では無理にスピードを出さずに、しっかりと足の面で捉えて踏むことが大切になります」

また、大股で走ると滑った際に体のコントロールを失うことも。いきなりレースを走るのが心配という方は、イベントや講習会などに参加してトレイルの走り方を教わっておくといいでしょう。

初めてのトレイルランニングシューズに防水機能は必要?

山の天気は変わりやすい。ならば、トレイルランニングシューズは防水機能を備えたシューズが良いのではないかと思う人もいるでしょう。しかし、基本的には防水性を備えたシューズを選ぶ必要はありません。

「防水性を備えたシューズというのは、入ってくる水を防ぐ一方で排水性がなく、一度シューズに入ってしまった水が抜けてくれません。トレイルランニングシューズは基本的にローカットなので、履き口から入ってくる水を防ぐことができません。またハイキングに比べると発汗量も多く、通気性の高いシューズでないと蒸れてしまい、マメなどのトラブルが起こりやすくなります。水が入ってくることを防ぐことよりも、入ってきた水が抜けやすい、通気性が高いことの方が重要になります」

防水性を備えたシューズは高機能で便利というイメージがありますが、トレイルランニングにおいてはデメリットもあり、使用するシーンが限定されます。“山へ行くなら防水”というイメージがある人もいるかもしれませんが、トレイルランニングシューズは通気性や耐久性を重視しましょう。

ちなみに「ウルトラ グライド 4」と「ジェネシス」には、クイックレース システムという特許取得の機能が採用されています。靴ひもを結ぶ必要がなく、手袋をしたままでも操作が可能な便利な機能です。レースの先端はシュータンに収納できるので、自分で踏んでしまったり、木の根などに引っ掛けてしまうこともありません。

バックパックの容量はどれくらいがベスト?

続いてパック選びについて。レースによってその内容は異なりますが、多くのトレイルランニングレースでは、必携装備品(水、行動食、ファーストエイドキット、マップ、エマージェンシーブランケット、レインウエアなど)が定められています。

レースに出場するならば、必携装備品(それに加えて携行推奨装備品も)を収納できるバックパックが必要になります(レースによっては必携装備を収納できる両肩で背負うバックパックが必携装備になっていることも)。初めてトレイルランニング用のバックパックを買うときに多くの人が悩むのが、容量なのではないかと思います。

「ハイキングや登山の場合、まずは30〜40ℓくらいのサイズを買っておくと間違いないと言われることが多いですが、トレイルランニングの場合、ビギナーの方におすすめしたいバックパックの容量は8ℓかなと。季節や天候によっても持ち物は変わりますが、8ℓの容量があれば70kmぐらいまでの距離のレースをカバーできます。サロモンのトレイルランニング用のバックパックはいくつか種類がありますが、ビギナーの方におすすめなのはアクティブ スキン 8になります。500㎖のソフトフラスクが2つ付属して、税込で14,300円と価格がお手頃です」

サロモン「アクティブ スキン 8」
500㎖のソフトフラスクが2つ付属!
体にしっかりとフィットして走っていても揺れにくい

サロモンはベスト型のバックパックのパイオニア。トレイルランニングのレースでは、多くのランナーがサロモンのバックパックを活用しています。注意するべきポイントはサイズ選びになります。

「アクティブ スキン 8は、XS、S、M、L、XLと5つのサイズを展開しています。揺れを防ぐためには、自分の体にフィットしたサイズを選ぶ必要があるので、できれば実際にストアに足を運んで試着して頂きたいですね」

ベスト型のバックパックはフィット感が良く、微調整もできるものの、小さいものを選べば窮屈ですし、大き過ぎれば揺れやズレにつながります。お店で専門のスタッフにチェックしてもらいながら、最適なサイズを選びましょう。

シューズも同様です。サイズ選びを間違うと、ケガやトラブルのリスクが上がります。楽しいトレイルランニングライフを送るためにも、お店で試着をして自分の足にフィットしたものを選ぶことが大切です。

この記事を書いた人
神津 文人
神津 文人
フリーライター
2013年にフリーライターとなって以来、健康とフィットネス、シューズのテクノロジーを中心に「Tarzan」「GIZMODO」「FashionTechNews」「Runners Pulse」などで執筆。『RUN.MEDIA』では、ブランドヒストリーやシューズの開発ヒストリー記事を担当。
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