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R.M Monthly Authentics:初めてでも間違いないランニングシューズ選び。《アディダス ハイパーブースト エッジ》 前編

大田原透

ランニングシーズン、到来! タイムを狙うヒトも、ウェイト減を狙うヒトも、仲間との乾杯を狙うヒトも、この時期、最新のランニングギアが気になるところ。そこで、本「R.M」連載“コレさえ選べば、間違いなし”のランニングシューズ選びに、ご注目なのである。

今月のフォーカスは、〈アディダス〉。言わずと知れた、ドイツ生まれの総合スポーツブランドだ。訪れたのは、東京・六本木一丁目にある高層ビル。取材に応じていただいたのは、アディダスジャパンの太田祐介さんである。

太田さんが手にするのは、プレス向けの発表会で「命運を賭ける」とまで言わしめた《ハイパーブースト エッジ》。ランナーたちの絶大な支持を集める〈アディゼロ〉シリーズではなく、敢えて〈ハイパーブースト〉シリーズの一足を「R.M」読者に勧めてくれた真意を、さっそく太田さんに聞いていこう!

2026年に展開がスタートしたばかりの〈ハイパーブースト〉シリーズ。その“イチ推し”モデルが、太田さんが手にする《ハイパーブースト エッジ》だ。

〈アディダス〉3本目の柱、〈ハイパーブースト〉シリーズ

「ランニングには、“テンションが上がる” 気持ちが高まる要素があります。そうしたニーズをリサーチし、高いクッション性と反発力による新感覚を得られるランニングシューズとして開発したのが《ハイパーブースト エッジ》です」(太田さん)

改めて説明するまでもなく、〈アディダス〉は、世界のトップレベルのランナーも愛用する〈アディゼロ〉シリーズ、安定性を重視したデイリートレーナーの〈スーパーノヴァ〉シリーズを有している。この2つに加え、〈ハイパーブースト〉シリーズを、3本目のランニングの大きな柱として育てると太田さんは語る。

「ライフスタイルとしてのランニングコミュニティは、トレンドからカルチャーになりつつあります。敏感な人たちは、反発するバウンス感を、軽さやデザイン的なカッコ良さと共に重要視します。反発することで得られる“楽しさ”を、(アディダス社内では)“JOY指数”と呼んでいます(笑)。まさに《ハイパーブースト エッジ》は、JOY指数が上がるようなシューズなのです」

《アディダス ハイパーブースト エッジ》。重量255g(メンズ片足27㎝)。メンズ24.5~30、31㎝、5色展開。ウィメンズ22~28㎝、3色展開。24,200円(税込)。

“走りたくなるクツ”=《ハイパーブースト エッジ》

朝の寝起き。走る気持ちが寝ていても、《ハイパーブースト エッジ》を履いて一歩進むだけで、自然と走り出し、カラダも目覚める……。そんな“走りたくなるクツ”であることを、太田さんは強調する。

「見た時、手に持った時、靴箱を開けた時に、“走りたくなるクツ”=《ハイパーブースト エッジ》です。従来のランニングシューズとは異なるルックスも、ファッションを含めたトレンドを踏まえた結果です。そうした、いい意味での違和感があることで、スニーカーなどを扱うファッション系の取引先も積極的に扱ってくれています。《ハイパーブースト エッジ》は、ファッションとスポーツの垣根を崩すシューズとして認識されています」

コンセプトやルックスに加え、それをサポートする機能も、スポーツブランドである〈アディダス〉は絶対に疎かにしない。太田さんは、履いて走った際の、今までにないバウンス感も、今の市場に合っていると語る。そのバウンス感のキモが、新たに開発したミッドソール素材「ハイパーブースト プロ フォーム」だ。

足へのダメージが少なく、快適に走れる! 

「ミッドソールに搭載の『ハイパーブースト プロ フォーム』は、新開発の新素材です。高い反発性と優れたクッション性を共存させたため、誰でも扱いやすいデイリートレーニングのモデルに仕上がっています。《ハイパーブースト エッジ》にはカーボンのプレートは入っていないので、足へのダメージも少なく、快適に走ることが出来ます」

流行りのカーボンプレートは、レース用のトップモデルなどに搭載され、爆発的な推進力を得られることで、タイムを目指すランナーたちの心を鷲掴みにしてきた。しかしながら、カーボンプレートは両刃の剣として、怪我や故障のリスクがあることも知られている。

「カーボンプレートのシューズは、履きこなすだけのフォームや、ランニングエコノミー(少ないエネルギーで効率よく走れる能力)が作れているランナーにとって、非常に大きな武器になります。でもその分、足にかかる着地衝撃の負担を、自分の足で緩和する必要があります。《ハイパーブースト エッジ》はノンプレートで、着地衝撃を吸収する「ハイパーブースト プロ フォーム」によって、クツそのものが衝撃を緩和してくれます」

ミッドソールだけに止まらない、さまざまな工夫

“走りたくなるクツ”《ハイパーブースト エッジ》の工夫は、ミッドソールだけに止まらない! 目を惹くのは、鮮やかなピンクのヒールパッド。手に持つと、ふんわり心地よい♡。

「かかとをホールドしてフィット感を高めるため、ヒールパッドには厚みを持たせています。実感されたように“持った瞬間、直観的に柔らかく感じた”というフィードバックもたくさん寄せられています。また、アウトソール(靴裏)には『ライトトラクション』を全面に貼っているので、高いグリップ力があります!」

ちなみに、ソールの厚みは、前足部で39㎜、かかと部で45㎜。その差(ドロップ)は6㎜だ。ドロップが大きいほど、履いて立っただけで前傾姿勢になるため、スピードに乗りやすくなる。《ハイパーブースト エッジ》のドロップは、意外にマイルドなのだ。

推進力の要は、つま先からかかとにかけ、弧を描くカーブ(ロッカー)。3ストライプのプリントも斬新! 

無理なく、無駄なく、“走りたくなる”

「パターンをいくつも作ってテストした結果、6㎜になりました。ドロップは6㎜ですが、実際に走った方からは、“転がる”、“前に進む”、“ペースが出やすい”などのフィードバックが寄せられています」

その理由は、つま先からかかとにかけてのロッカー(弧を描くような形状)にある。ロッカーがあることで、かかとでの着地から、前足部での蹴り出しがスムーズで、少しの前傾姿勢でもカラダが前に進む。《ハイパーブースト エッジ》は、無理なく、無駄なく、“走りたくなるクツ”に仕上がっているのだ。

ファッションとスポーツの垣根を崩し、思わず“走りたくなる”《ハイパーブースト エッジ》のバウンス感、どうにも気になる! というコトで、試履きへGO。本連載の目的は、“ちょっと走ってみようかなぁ”というファンランにも合う、定番の一足探し。インプレで想定するシーンは、次の4つとなる。

まずは、①足入れ、②ビギナーを含めた「運動不足の解消」を目指す低速での走行、③お腹周りの体脂肪を燃やすための長時間走に合った「痩せラン」ペース、④そして気分爽快のためのダッシュの「スカッと走」。それぞれの速度帯での《ハイパーブースト エッジ》の威力は……。というところで、残念ながら、前編は終了。

試走の詳細を記した後編も、お楽しみください!

今シーズン、すでに2つのフルを予定している太田さん(次は、ベルリンマラソン!)。左の筆者は、シーズン後半に望みをかけることで早くも失速中……。

撮影/中田 悟

この記事を書いた人
大田原 透
大田原 透
編集者
フィットネスライフスタイルを提唱する『Tarzan』元編集長。1968年生まれ、身長175㎝、体重68㎏。フルマラソンのベストタイムは3時間36分台という典型的な市民ランナーにして、ウルトラマラソン、トレイルランニング、トレッキング、ロードバイクなど長時間&長距離スポーツをこよなく愛す、走って&試して&書く業界猛者のひとり。
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