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R.M Monthly Authentics:初めてでも間違いないランニングシューズ選び。《アディダス ハイパーブースト エッジ》 後編

大田原透

“コレを履けば安心”な定番ランニングシューズ。アディダスジャパンが薦める今回の一足は、《ハイパーブースト エッジ》。前編では、東京・六本木一丁目のオフィスを訪ね、“スポーツとファッションの垣根を破るシューズ”として注目の理由を取材させてもらった。

従来のランシューの“型”に囚われない《ハイパーブースト エッジ》は、ランニングを自己表現のひとつのツールと捉える世代が注目しているという。シューホール(鳩目)を包み込むアッパーや、大胆なミッドソールの3ストライプの配置など、“ランシューらしからぬ違和感”満載。なるほど10年先のオーセンティックは、こんな顔をしているのかもしれない。

もちろん最先端のテクノロジーを駆使する〈アディダス〉だけに、機能軸は徹底的に作り込んでいる。新開発の高反発&抜群のクッション性を持つミッドソール「ハイパーブースト プロ フォーム」然り。思わず触りたくなるヒールパッド、軽量で通気性に富むヒールエンジニアードウーブンメッシュのアッパー、高いグリップ性を持つ「ライトトラクション」のアウトソールなどなどなど。

《アディダス ハイパーブースト エッジ》。重量255g(メンズ片足27㎝)。メンズ24.5~30、31㎝、5色展開。ウィメンズ22~28㎝、3色展開。24,200円(税込)。

まずは、足入れ&ウォーキングから

手にして驚くのは、見た目に反した、軽さ! 直感的な軽さで、“ただの厚底”ではない期待感に、鼻息まで荒くなる。シューレース(靴ひも)を締めて立ち上がると、わずかに沈み込む。今どきの“ふんわり”ではなく、空気圧を高めた自転車タイヤのような、しっかりした弾力感だ。

かかとのパッドで得られるホールド感も、今までにない新たな感覚。そのため、足首周りは、ちょい浅めに感じるかも。慣れと好みのレベルなので、教科書通りシューレースを丁寧にほどき→しっかり締め上げよう。

ウォーキングをスタート。ミッドソールの「ハイパーブースト プロ フォーム」でバウンス! わずかに前傾するだけで、自然と駆け出してしまう。なるほど《ハイパーブースト エッジ》は“走り出したくなるクツ”なのだ(もちろんウォーキングにもお薦めです)。

独特のバウンス感は、ゆっくり走り出してもスグに実感できる。

1キロ7分の「運動不足解消」ペース♪

ゆっくり走り出す。GPSウォッチで計ると、1キロを約7分のペース。目的は運動不足の解消なので、不足を補う“ほど良さ”が正解。《ハイパーブースト エッジ》は、つま先やかかとの反りかえり(ロッカー)がしっかりあるので、少し前傾するだけで“ほど良く”カラダが前に出る。

“ほど良く”カラダが前に出る《ハイパーブースト エッジ》は、走るモチベーションまでアシストしてくれる。モチベーションが上がれば、次のランも楽しみになる。いつの間にか習慣になれば、運動不足も解消。スリムなカラダと、ポジティブなマインドが手に入る(はず)。

少し気になるとしたら、地面をグリップする際のロードノイズだろう。まったくの無音ではなく、むしろ確実にグリップしている証拠。音楽を聴きながら走っていたら、もちろん気にならない。

撮影の別日に、アップダウンや未舗装路がある多摩丘陵の運動公園でテスト走行をしています。

1キロ6分の「痩せラン」ペース

体重を少し前に乗せ、ペースを上げる。目安は、好きな歌を口ずさめるペース(おそらく1キロを6~7分弱)。腹回りの大鉱脈を筆頭に、燃やすべき脂肪は売るほどある(筆者比)。《ハイパーブースト エッジ》は、燃焼を確実に、しかも楽しくサポートしてくれる。

この楽しさこそ、バウンス感の賜物。〈アディダス〉社内では 走ることで得られる楽しさを“JOY指数”と呼ぶが、《ハイパーブースト エッジ》は“JOY指数”を確実に上げる。調子に乗ってストライド(歩幅)が広くなったら、シメタモノ。大鉱脈への延焼は、もはや止められない!

ミッドソールに搭載のフォーム材「ハイパーブースト プロ  フォーム」は、着地衝撃を着実に吸収し、クイックに推進力に換える。空気圧を高めた自転車タイヤのような、乾いた反応が特徴だ。上り坂に差し掛かっても、前傾するだけでグイグイとカラダが進む。

思い起こすのは、〈ブースト〉シリーズの誕生だ。2015年の初代モデルも、アップダウンのあるコースで絶大な威力を発揮。下りの激坂をものともせず衝撃を吸収しまくり、軽々と上り坂を駆け上がらせてくれた(あくまで筆者比)。

驚きの性能を発揮する「ハイパーブースト プロ  フォーム」は、高反発&抜群のクッション性を持つ新開発ミッドソール素材。

1キロ5分(=キロ5分)以下で駆け抜けたい、「スカッとラン」!

最後は、全力疾走! 走り切る爽快感も、ランニングの醍醐味。そこで、《ハイパーブースト エッジ》で加速。厚底のため、着地時の沈み込みを予想したが、さにあらず。1㎞を4分30秒で走っても、沈み込みが気にならない。さらにスピードアップし、気になり出したのは3分30秒を切ったあたり。筆者の走力なら全く影響がない、驚きの性能である。

とは言え、カーボンソール内蔵のスーパーシューズの爆発力を期待するのも、野暮。《ハイパーブースト エッジ》を簡潔に評するなら“真面目でヤンチャ”。タイムを競うのではなく、スピードを問わず自分らしく走るための一足。そのくせ、加速で競り負けることも潔しとしないヤンチャさも兼ね備えている。

初めての一足に、気持ちを上げたい日の一足に、普段のランに《ハイパーブースト エッジ》を選ぶのは賢い選択と言える。というコトで筆者は、《ハイパーブースト エッジ》を次のハーフマラソンで実戦投入することを決定。ひと暴れ、しちゃおうかなぁ(ト―ゼン筆者比)。

撮影/中田 悟

この記事を書いた人
大田原 透
大田原 透
編集者
フィットネスライフスタイルを提唱する『Tarzan』元編集長。1968年生まれ、身長175㎝、体重68㎏。フルマラソンのベストタイムは3時間36分台という典型的な市民ランナーにして、ウルトラマラソン、トレイルランニング、トレッキング、ロードバイクなど長時間&長距離スポーツをこよなく愛す、走って&試して&書く業界猛者のひとり。
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