カルチャー

【Run Community Interview】自分らしくいられる朝がある。Tokyo ASA Clubがつくる“As You Are”なランニングの場

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最近、多くのランニングコミュニティが活動しています。

そんな“イマドキ”なランコミュニティの主催者にインタビュー取材するコンテンツ「Run Community Interview」をRUN.MEDIAでスタートしました。

どのような思いで運営しているのか。どんな人が参加しているのか。どのようにすれば参加できるのか?

など、これからコミュニティに参加を考えている人も必見です!

自分らしくいられる朝がある。

月に一度、土曜の朝に開かれるTokyo ASA Club。

名前の「ASA」には、日本語の「朝」と、“As You Are”——あなたらしくいられること、という意味が込められている。

走ることは、きっかけのひとつ。

大切にしているのは、来た人がその瞬間をその人らしく過ごせることだ。

ASA Clubを運営するのは、けんじさん、こうへいさん、ゆうきさんの3人。参加者は20〜30代が中心で、口コミをきっかけに訪れる人も多い。

けんじさんは、ファッションモデルとして活動しながら、ヨガの先生としても活動している。旅が好きで、さまざまな場所や人に触れてきた経験が、ASA Clubの場づくりにもつながっている。

「心の底から笑うことって、日常の中で意外と少ないと思うんです。笑った瞬間に心がほどけて、もう一つ深いところでつながれる」

けんじさんがウェルネスについて話すとき、そこには運動や健康という言葉だけでは収まらない広がりがある。身体を動かすことは、目的であると同時に、人と人がつながるための入口でもある。

垣根を越えて、行き来できる場所へ

ASA Clubが生まれた背景には、ランニングやウェルネスの場で感じていたことがあった。

近年、ランニングコミュニティにはさまざまなブランドが関わっている。イベントも増え、走る場所も、集まる場所も広がった。それは、ランニングの楽しみ方が多様になっている証でもある。

一方で、選択肢が増えるほど、知らないうちに「どこに参加しているか」「何を着ているか」が目印のように見えてしまうこともある。どこかに所属することや、好きなブランドがあることは自然なことだ。ただ、その線が強くなりすぎると、自由に行き来することが少し難しくなる。

けんじさんらは、そこに違和感を覚えたという。

「ウェルネスは、垣根があるものではないと思っていて。来たい人が、その瞬間を、その人らしくいられる場所を作っていきたかったんです」

ASA Clubは、何かを否定する場所ではない。

むしろ、いろいろな場所を行き来しながら、それぞれが自然に混ざれる場所として始まった。

ランニングは、その身ひとつで始められる

けんじさん自身は、もともとランニングに強く傾倒していたわけではない。スポーツは好きだが、ランニングを競技として突き詰めてきたタイプではないという。

それでもASA Clubの入口にランニングを置いたのは、ランが「その身ひとつで来られて、一緒に始められるもの」だからだ。

特別な道具がなくてもいい。

誰かと同じブランドを着ていなくてもいい。

経験や走力で分けられる必要もない。

ランニングは、人が集まるためのきっかけになる。朝に集まり、同じ時間を過ごし、そこから一日を始めていく。その流れそのものを、ASA Clubは大切にしている。

「朝を大切に始められる人、1日に飛び出していける人は、チャンスや人との出会いが違うと思うんです」

ここでいう朝は、ただ早い時間に走るという意味だけではない。

その日をどう始めるか。

どんな状態で人と会うか。

自分をどんな場所に置くか。

ASA Clubの“朝”には、そんな意味が含まれている。

問いから、自然な表情が生まれる

ASA Clubの特徴のひとつに、走る前のレクリエーションがある。

そこで使われるのは、英語の質問が書かれたカードだ。

たとえば、こんな問いがある。

What’s something you’re in the process of outgrowing?

今、成長とともに手放しつつあるものは何ですか?

すぐに答えられる質問ではない。

しかも、英語で書かれている。

だからこそ、一度立ち止まる。

言葉の意味を考える。

近くにいる人に「これってどういう意味?」と確認してみる。

自分ならどう答えるかを、少しずつ探していく。

そのやり取りの中で、自然と会話が生まれる。

普段の自己紹介では、名前や仕事、出身地など、外側の情報を話すことが多い。けれど、ASA Clubで見えてくるのは、その人が何に迷い、何を大切にしていて、どんな言葉に反応するのかという部分だ。

質問を読んで考える表情。

誰かに意味を確認する仕草。

答えを探しながら笑う瞬間。

思いがけず、自分のことを少し話してしまう時間。

質問が英語で書かれているから、すぐには答えが出ない。

その少しの余白に、普段は見せない自然な表情が出てくる。

走り出す前から、ASA Clubの時間は始まっている。

70人以上が集まっても、近さがある

現在、ASA Clubには20〜30代を中心に参加者が集まっている。男女比はおおむね半々。新規参加者は毎回3割ほどで、口コミを中心に広がっているという。

多い回では、70人以上が集まる。

それでも印象的なのは、人数の多さよりも、その場の近さだ。

肩が触れる距離で並び、笑顔でポーズを取る参加者たち。ランニングウェアの人もいれば、街にそのまま溶け込むようなスタイルの人もいる。競技的な緊張感よりも、明るく開かれた空気がある。

けんじさんは、ASA Clubに集まる人たちについてこう話す。

「ラン以上に、ここにいる空間をいいエネルギーで包んでくれる人が多い」

場をつくっているのは、運営だけではない。

その朝に来た一人ひとりが、ASA Clubの空気を形づくっている。

走ることの先に、できること

ASA Clubは、月に一度のランニングイベントだけで終わるものではない。

この活動をこれから社会活動にもつなげていきたいと考えている。具体的な形はこれからだが、走ることをきっかけに人が集まり、会話が生まれ、誰かの行動のきっかけになる。そんな場として、少しずつ広げていきたいという。

「こういう活動をやってみようかな、と思うきっかけにつながればいいなと思っています」

月に一度、土曜の朝に集まる。

走る。話す。笑う。

ASA Clubがつくっているのは、ランニングを通じて、朝と人との出会いを少しだけ開いていく場所だ。

朝を大切に始めること。

あなたらしくいられること。

そのふたつを重ねながら、ASA Clubの朝は続いていく。

  

Information

コミュニティ名Tokyo ASA Club
開催月1回 / 土曜朝
エリア原宿・代々木周辺
参加費無料
参加者層20〜30代中心
参加方法Tokyo ASA ClubのInstagramへDM 
Instagram@tokyoasaclub

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RUN.MEDIA編集部
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